2009年07月28日

AMG Kick-Ass Brassを買ってみた

やばい、ソフトウェア音源のクオリティーを知ってしまうとハード音源で打ち込みしたくなくなる(^^;)。

HALion Symphonic Orchestraに続いて今回はホーン音源に手を出してみました。

20090728-kabscreen.jpg


収録されてるのはいわゆるホーンセクションで使われる楽器+アーティキュレーションで、フルオケの金管とは違って勢いがよく、バンド編成に馴染みやすい感じに仕上がってる。

トランペット、ミュートトランペット、サックス(Alto, Tenor, Bariton)、トロンボーンに絞ってるのはある意味潔いとも思うけど、個人的にはソプラノサックスも入れてくれてたら嬉しかったかも。ホーンセクションでソプラノはあまりないからカットしたのかね。

サンプルは、アンサンブル演奏を収録したものではなく、各楽器を単体で収録してあって、楽器をトラック別で合わせてバーチャルにアンサンブルを組むというコンセプト。アンサンブルをまとめてサンプリングした場合の空気感みたいなものもあるだろうと思って、単体サンプルだけで大丈夫かなぁ?とか思ったけど全然使えるw。

楽器ごとにいくつか用意されているアーティキュレーションは残念ながらキースイッチなどの機能がないから、いちいち別トラックにする必要がある。8トラックマルチティンバーなんだが、こだわりすぎるとペットだけで8トラック使えそうな勢いw。
つまり、通常サンプル専用トラック、スタブ専用トラック、フォール専用トラック、スウェル専用トラック…みたいな感じで分けてあげる必要があるんだよね。
各アーティキュレーションには一応ベロシティースイッチがあって、ベロシティーの値によって同じアーティキュレーションでも音色が変わったり、フォールがリップに切り替わったり。頑張ればけっこうナマに近い雰囲気は作れそうな感じだね。でもトラック数が増える増える…。


とは言え、実際問題としてホーンセクションをバックで味付け程度に投げ込む場合はそこまでこだわらなくても、スタブ音色とフォール音色を使い分ければそこそこサマになりそうな気はするw。ソロパートを打ち込むとなると話は別だろうけどね(^^;)。

ちょっと問題になりうるのが、仮に各パートで平均4トラック使った場合、音源自体が最大8ティンバーだから、4人編成のホーン隊を組む場合はKick-Ass Brassが2インスタンス必要になる。割と大胆にメモリを食ってくれるから、ホーンにこれだけ割り当てるのはちょっと勇気が要ったり(^^;)。まぁトラックフリーズしちゃえばいい話だけど、メモリにあまり余裕がない場合はちょっと作業が面倒になるかもね。

とりあえず作曲の段階ではMOTIFなどの音源でホーンアンサンブル音色を使って下書き的なことを1トラックに打ち込んでおいて、後から本格的にホーンアレンジ/清書ってのが現実的な流れかな?

収録楽器が限られてるからオケ音源と比べると把握はしやすい方だと思うし、使い方もあまり凝ったことをしない限り、割と直感的に理解できるから、VST音源を使った経験があるならシンセとしては扱いが楽な方なんじゃないかな。

で、とりあえず曲に組み込んでみたw



♪こんな感じになりましたとさ♪
(MP3)


聞こえる管楽器はすべてKick-Ass Brass。
メロディーをとってるサックスのトラックは表現力を出すために音色を使い分けてる(演奏に不自然さが残ってるのは研究不足ということでお許しくださいましw)。

でも上で書いたとおり、アーティキュレーション毎に個別チャンネルを使ってるからCubase上ではこんな事になってしまってる(^^;)。

20090728-cubase-screenshottn.jpg
クリックで拡大

なんとかならんかねぇコレ(^^;)…。
キースイッチ機能はつけて欲しかったですよ、AMGさんw。音域外のキーを押してる間はスタブに切り替え、フォールに切り替え、などができれば1トラックに1楽器も実現できそうだけど、難しいのかなぁ。HSOはその点よく出来てると思える。


とは言え、買って後悔はしてないw。

時間があったらこれ使ってルパンのテーマとか打ち込んでみたいね(笑)。結構サマになってくれそうだ。

コメント

投稿者:りょ@管理人@2010年02月03日 16:06

追記:

その後発見したのだが、ピアノロール画面で各ノートのデータを弄って、一音単位でMIDIチャンネルを設定する方法を発見w。これならアーティキュレーションごとに個別トラックを作らなくても済むから大分効率的になるかもなw。今後役に立ちそうだ♪




投稿者:NoName@2013年07月15日 20:54

すいません、この音源のトリル、シェイクはどんなもんでしょうか。
トランペット、サックスをロック、ポップスに使用したいのですが。




投稿者:りょ@管理人@2013年07月18日 23:26

こんにちは。お返事が遅くなって申し訳ないです。
ご覧のとおりかなり廃墟状態になってるブログなもので…(^^;)。

さて、トリルとシェイクですが、どれもワンショットサンプルで固定の長さですね(2~3秒くらいで鳴り止む)。生楽器を演奏したのをそのままサンプルした感じなので生々しさはさすがです。ただ、トリルはトランペット、シェイクはサックス限定で、どれも高めの音域のみでしか収録されてません。低い音域で使うこともあまりないでしょうからこれでいいのかもしれませんがw。

ネックなのは、シェイク/トリルともに、どれもフォールで終わるサンプルになっているので、楽曲に混ぜ込む場合は工夫が必要になってくるかもしれないです。加えて、トリルサンプルは何故かロングトーンからトリルに移行するものばかりなので、さらに使う場面を選びます(^^;)。工夫すれば色々ごまかせるかもしれないですが、それなりの覚悟は必要かもしれないですね。

ご参考になればなにより~!




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