2012年07月10日

MIDI MobilizerでTrinityがバグる!?

前から気になっていたLine6から出てるMIDI Mobilizerなるものを買ってみた。
Core MIDIに対応したというセカンドジェネレーションモデルなので正確にはMIDI Mobilizer II。

20120710-midimobilizercase.jpg

目的としては、Trinityのバルクダンプ機能を使ってSysExデータを吸い出すことと、吸い出したものをTrinityに読み込ませること。

フロッピードライブの挙動が怪しくなってきたTrinity、データのバックアップはMIDI Bulk Dumpが最も現実的になりつつあることはこちらの記事でも書いた通り。

MIDI Mobilizerの使い方は基本的に簡単。本体をiPhoneに差し込み、付属のMIDIケーブルを使って本体とシンセを繋ぐ。

20120710-midimobilizer.jpg

あらかじめAppStoreから落しておいた専用ソフトを立ち上げて、新規ファイルで記録モードにしておく。後はTrinity側でBulk Dumpを開始させれば勝手にデータを読んでくれる。

記録はスムーズにできたんだよね。
終了するまで記録してる形跡が見られず心配になったけど、一応最後の段階で292kb読んでくれてた。Trinityのデータまとめると大体これくらいのサイズになるので大丈夫だろう、と思ってた。

しかし、記録できたデータをTrinityに送信しようとしたら…

まずデータ転送に4分以上かかってる!
これでは起動時間が長いと有名なKRONOSの読み込み時間の倍に迫る長さww。
以前、MacOS + MIDIインターフェイスの組み合わせでSysEx Librarianを使ってデータをTrinityに送った時は1分半とかだったはず。この長さはなんなんだ…。

とまぁ時間がかかるのは仕方ないとして、読み込んだデータを確認しようとTrinityを触ったら…

音色切り替えができない!!

モード切替ができない!!

COMBIモードの最初の音色(000番)で固定。PROGRAMモードに移行しようにもボタンが無反応。何故かGLOBALモードには行けるが、DISKモードなどもNG。明らかにおかしい。

つか良く見ると表示されてる音色のティんバーで使ってる音色名が文字化けしてるwwww

20120710-trinitybuggyscreen.jpg


焦って電源を落として再起動してみる。

変わらないっ!!


この時点で軽く冷や汗。OSレベルで壊れたらKORG社に送っても果たして直すリソースが残っているのだろうか、色々余計な心配が頭をよぎる。


とりあえずパニクりそうになっている気持ちをツイートに乗せてつぶやいてみる。

…ってそんなことしてる場合ではない!


落ち着いて考えてみて、とりあえずMacにあるTrinityデータをSysEx Librarian+MIDIインターフェイスでTrinityに送りこんでみよう!これは何度も成功してる、というか最近ではもっぱらこれでデータの読み込みを行ってるくらいだしね。


ドキドキしながら恐る恐るデータを送信すると、1分半くらいでデータ転送完了!Trinity側もその間、SysEx読んでる的なメッセージが表示されてた。


し、しかし、COMBIモードの表示は相変わらず文字化けっぱなし。
そしてPROGRAMモードへの移行ができないまま。

orz


orz orz


orz orz orz


これは本気でヤバイことになったか…?

と思って、Trinityの電源を切る。


そして、ダメ元でもう一度電源を入れてみる。

あ!


文字化け治ってる!wwww


試しにモードボタンいくつか押してみると、PROGRAMモードにも行けるし、その他モードも問題なく行ける!音もフツーに出る!


歓喜。


生き返った!フェニックスの羽ですよ!レイズですよ!しかもついでにエリクサー飲んだ感じで。


考えてみればSysExを読み込んだ後、選択中だった音色は別の音色に切り替えない限り、読み込んだ内容が反映されない。だから読み込んだ直後は画面の表示はバグったままだったんだろうね。ただ、今回は音色スイッチができなかったので、再起動が必要だった、と。


やーしかし焦ったw。ソフト的に壊れてたら本体傾けたり叩いたりして直るような問題じゃないからね。


というわけで、残念ながらMIDI MobilizerではTrinityのSysExを読み込む用途では使えないことが判明。


さぁどうしようこれw。何か使い道は無いものか…考え中。


コメント

投稿者:りょ@管理人@2012年07月10日 23:01

追記:

TrinityのSysExが読み込めないのはもしかしたらアプリ側の問題なのかも?とか思い始めた。

AppStoreにあるその他のMIDI記録関係のアプリで試したら上手くいったりして?

有料アプリが多いから、どこまで実験するか分からないけど(^^;)、更なる実験結果が得られたらまた記事にしてみようかと。




投稿者:Riki@2012年07月12日 23:06

こういう時に、どこに連絡したら良いのか迷ってしまいます。
購入した楽器店を通じ、或は直接代理店に連絡するのですが、大体は原因が判らずじまい...というより事例がまだ少ない、或は無いという事が殆どで、結局お手上げの状態になる事が多いのです。(^^;
(前にも挙げましたが、例えばiO DOCKとSampleTank間の”歪み”の問題等です。)
後、バージョンアップすると、アプリがいきなり立ち上がらなくなってしまったり...
まだまだこれからの分野なだけに、色々とあるとは思いますが、期待は大きく膨らむ一方です☆(笑)
長くなってしまいましたスミマセン!(^^;
りょさん、もしまた良い製品やアプリなど発見されましたら是非公開下さいマセ♪どうぞ、宜しくお願い致します。m(_ _)m




投稿者:りょ@管理人@2012年07月14日 20:12

>Rikiさん

ちょっとしたパイオニア気分ですよねこういうのw。
比較的新しい分野ですし、今回のMIDI Mobilizerに関して言えば、Trinityとのコンビネーションということで、だいぶ昔の機材ですし、前例がありません。あったとしてもネットに情報が落ちてません(^^;)。
SysExデータは相性や転送速度などの条件が合わないと上手くいかないこともあるなど、色々難しいという話を聞いたのですが、今回はそれが裏付けられてしまった(^^;)

ネットのどこかにこの記事を見て助かったという人が居れば記録に残した価値があったってもんですw。不定期だけど引き続きネタがあったら書いてみようかと思ってます。
ほんと不定期だけどw




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