2011年05月19日

Cubase 64bitの世界

音楽作業用のパソコンをレベルアップさせてみた。

今回のスペックはこんな感じ:


20110519-1pcperformance-tn.jpg
クリックで拡大できます。

HDD: 500GB @7200rpm x2
DAW: Cubase 5.5.3 (64bit)


音楽作業専用マシンという位置づけなのでグラフィックは重視せずオンボードw。HDDは既存のものを使いまわし、RAID0はスピードが魅力だけど過去にトラブルが多すぎたので今回は普通に500GBを独立2枚。(RAID組まなくてもソフト音源は問題なく動くことに気づいたってのもあるw。)

むしろ今回の目玉はRAMCPUだね♪

20110519-2cpumeter.png

ソフト音源を鳴らす場合はこの辺がやはり最も重要。フルオーケストラを組んだ場合など、何十もの音色を読み込んで一度に鳴らすことになるけど、音色を全部RAMに読み込んだ上で鳴らすから容量も計算スピードもかなり必要となる。32bit環境でメモリ4GBの最大値に限界を感じてたので今回のレベルアップは期待大。

とはいえ、64bitの世界は初めてだから互換性などの心配はいろいろあった。そしてもちろんすぐに全てが上手く動いてはくれなかったw。てなわけで自分へのメモ書きも含めて、ハードルとなった問題点を思い出しながら書いてみることに。


★Steinberg HALion Symphonic Orchestra★
この音源は64bitネイティブ対応してるので、問題なくとってもスムーズにインストールに成功。滑り出し良好♪


★East West Quantum Leap(EWQL)シリーズ★
我が家ではSymphonic Orchestra、Pianos Gold、SD2を使っているけど、これを64bit環境で動かすには、最新のPlayエンジンをメーカーサイトから落とす必要があった。Playエンジンは割りと頻繁にアップデートをしてるので、64bitじゃなくてもアップデートは必要だけどね。

一通りアップデータを走らせ、iLokドングルドライバ関連もアップデートした上で、Cubaseを起動してみるとPlayエンジンが認識されない。VSTiのリストにPlayが表示されない。EWQLシリーズは64bitに完全対応してるはずなのに…。

いろいろ試した末に発見したのが、Playはインストールの際、Program Files (x86)フォルダに置かれるVSTPluginsフォルダ(うちの場合 Program Files(x86)\Steinberg\VSTPlugins\)Play_VST.dll、そして通常のProgram Filesフォルダに置かれるVSTPluginsフォルダにPlay_VST_x64.dllというプラグインファイルを作成する。
前者は32bit用で、後者が64bit用なのはわかるのだが、実は64bitの方のファイル名後半の「_x64」の部分を消してやらないとCubaseがPlayエンジンを認識しないww

つまり、64bit用のDLLであってもファイル名はPlay_VST.dllでないといけないっぽい。んなアホなwwと思ったけど、実際名前を変えたら動いたからなぁ…。小一時間試行錯誤しました。

とはいえ、それさえやってやれば、Cubaseからプラグインを開くことができるので一安心。この挙動、DAWにもよるのかね、あまりネットに情報がなかったような…。探し方が悪かったのかうちだけなのか(^^;)。


★Addictive Drums/Kick-Ass Brass★
この2つのソフト音源は64bit未対応。しかも両者ともメーカー側で64bit対応予定なしww。ちょっと心配だったけど、とりあえずインストールしてみる。32bitソフトということでProgram Files (x86)フォルダ内にインストール。ちょっとイヤな予感はしたがやはりCubaseが認識しないw。

しかしこれはインストールの際に作成されたDLLファイルを64bitのProgram Filesフォルダ内にあるVSTPluginフォルダに入れてやれば認識してくれる!基本的にCubaseは64bitでインストールした場合、Program Files (x86)フォルダにあるVSTPluginフォルダはスキャンしないっぽい。なので32bitプラグインであろうと、とりあえず64bit側のフォルダにコピーしてやらないと認識しない。というのが今のところの自分的結論。ま、結果動いてるからいいんだけどね♪

これもわかるまで時間かかった(^^;)

★Kick-Ass Brass 追記★
以前の記事にも書いたけど、この音源はドングルではなく、メールによるオーソライズ要請にメーカーがライセンスファイル送付するという形でコピーガードを行っている。これには48時間くらい時間がかかる上に、何度もオーソライズ要請を繰り返すと場合によっては拒否されたり理由を聞かれたりするらしく、何かと面倒なところが多い。
以前のRAIDトラブルやマザボ交換などの件ですでに2回オーソライズ要請を出してるオレ。今回は最後の要請から半年も経ってないからかなりヒヤヒヤ。
なので念のためアヤシイことをしていないことを理解してもらうために、事情を詳しくメールで説明。待つこと1日、親切にOKのお返事とライセンスファイルを送ってもらうことができた。いまどき手作業でライセンス発行ってのは効率的ではないと思うのだが、まぁ認証してもらえたからヨシとしようかね。


★RealGuitar 2L★
インストールの際は自動的にProgram Files (x86)フォルダ判定になったので、32bit扱いなんだろうと思ってそのままインストール。そして学習した知識でDLLファイルを手動で64bit用のVSTPluginsフォルダにコピー。すんなり起動。やったね♪
後からメーカーサイトで発見したのが、一応この音源は64bit対応してるとのこと。インストーラーは32bit判定してたから、「動く」って観点から対応表記してるのかも?



ここまでやって、ようやく64bit環境でCubase周りの準備が整った。なんだかんだで丸2日はかかってる(^^;)こんなもんかねw。

とはいえ、ここからが楽しみだ。VST音源やエフェクトをたんまり使ってもパフォーマンスに影響が起きにくいのは作業効率も上がるし、ストレスの軽減にもつながる。今までフルオーケストラで曲組もうものなら数時間に一度はフリーズしてくれたり、音源読み込んでくれなかったりでいちいち作業ストップしてたからなぁ…。一度に読み込めるサンプル数も限られてたしね。


てなわけで、次回は実際にスペックを存分に使ったネタをアップしてみようかと♪

コメント

投稿者:Keiichiueno@2011年07月26日 09:06

AMGのkick ass brassの情報、助かりました!!ありがとうございます!!




投稿者:Keiichiueno@2011年07月26日 09:06

AMGのkick ass brassの情報、助かりました!!ありがとうございます!!




投稿者:りょ@管理人@2011年08月09日 17:23

>Keiichiuenoさん
放置プレイしてしまってすみません!
情報役に立ったようで何よりです。
更新がエライ少ないサイトになってしまっていますが、励みになります。ありがとうございました♪




投稿者:masu@2011年10月27日 08:59

これって、CUBASE側でプラグインをスキャンするフォルダを追加設定することで解決しなかったですか?




投稿者:りょ@管理人@2011年11月06日 13:11

>masuさん
諸事情によりしばらくここを留守にしてました。亀レスはいつものことなのですが(汗)今さらのレスですみません。こんなブログですが、お立ち寄りいただいてありがとうございます。
CUBASEのプラグインをスキャンするフォルダを追加設定!そんな方法があったんですね!お恥ずかしいばかりです。勉強になりました。情報に感謝です、ありがとうございます!って我が家の環境では既にプラグインを一つのフォルダにまとめちゃってるんですが(^^;)、次回から参考にさせていただきますね。




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