2010年10月11日
オーケストラ音源で曲を作ってみた2
今までフルオーケストラの曲はSteinbergのHALion Symphonic Orchestra(以下HSO)を使っていた。
そしてその後、EastWestのQuantum Leap Symphonic Orchestra Gold(長いw。以下EWQLSO)を手に入れたはいいものの、今までまともなフルオケ曲を打ち込んでなかった(^^;)。箪笥の肥やしならず、ハードディスクの肥やしw。
そんな中、友人からとある曲のバッキングを打ち込んでくれとの要請があり、良い機会だと思って今回はEastWestのライブラリのみで一曲打ち込んでみた♪
分かっていたけどEWQLSOのライブラリは素晴らしく、HSOと比べてアーティキュレーションもより豊富に用意されている。…とは言え、主に使いそうなアーティキュレーションは両者に備わっているけどね。
違いとしては、EWQLSOのサンプルは16bit限定であるのに対して、HSOは24bitも用意されていること。これはオレがEWQLSOの廉価版であるGold Editionしか買ってないからなのだが(^^;)、正直自分の今のレベルでは16bitと24bitのサンプルを聴き分ける自信はない。よって今回はその辺はあまり気にしないことにw。
それより明らかな違いとしては、EWQSOのサンプルは、ステージ(指揮者の位置?)にマイクを置いて収録されたものであるのに対して、HSOのマイキングはより楽器に寄った位置で行っている感じがする。よってEWQLSOの方がアンビエンス要素が多めで、リバーブをかけなくてもかなりホールの雰囲気が出る。これは壮大なオケ曲をやる場合は大して問題にならないけど、ポップスの楽曲などにストリングスを混ぜたいときなどは、浮いてしまいそうで使う場面を選ぶ気がする。
…てこれもEWQLSOの上位版や個別で買えるオン/オフマイクサンプルパックを追加すれば対応できちゃうけどw、うちはGold Editionってことでマイキングは1パターンしかないw。
今回の曲は壮大感はあるのでEWQLSOには合った楽曲かな、ということで挑戦。
今回使った音色は
◎ バイオリン11人編成
◎ バイオリン18人編成
◎ ビオラセクション
◎ チェロセクション
◎ コントラバスセクション
◎ ソロトランペット
◎ トランペットセクション
◎ ソロフレンチホルン
◎ トロンボーンセクション
◎ チューバ
◎ フルートセクション
◎ ピッコロフルート
◎ クラリネット
◎ オーボエ
◎ ファゴット
◎ ハープ
◎ ティンパニ(ロール)
◎ ティンパニ(ヒット)
◎ シンバル
◎ オーケストラチャイム
◎ グランドピアノ(EastWest Quantum Leap Pianos Gold使用)
ピアノだけ、Symphonic Orchestraではなく、専用のライブラリを使ってるけど、今回は文句なしのオールEastWest音源。
で、結論から聴いていただくと、とこうなった:
ミュージカルの曲で、今回作ったのはカラオケ版。
割といい感じ。まだダイナミクスやサンプルの選び方に難があるけど、現時点での自分のレベルはこの程度ってことでorz。
ちなみに本家はこんなの:
↑これはブロードウェイ版なので、オレがコピーの元とした劇団四季バージョンとは若干異なるけどね。参考まで♪
でまぁ何とか形になったのは良かったのだが、とりあえず思ったのが:
フルオーケストラを打ち込むならパソコンのスペック上げろ!ww
現在 Win Vista 32bit、CPU Core2 Duo 2.4GHz、RAM 4GB、HDD RAID0でCubase 4という環境だけど、メモリが全然足りないのとプロセッサがパワー不足なのと相まってか、Cubaseが落ちる落ちる(--;)。
今回はCPUの使用効率アップを狙ってVSTiを4インスタンスに分けて使ってたのだが、Cubaseが落ちずにプロジェクトを閉じても次回開いたときに一部のサンプルが全く読み込まれなかったり、落ちた場合はサンプルをRAMに読み込んだまま解放しないので結局OS再起動を余儀なくされたり、いろんな場面で散々な目に(^^;)。
トラックフリーズも不安定なのか、1インスタンス以上のVSTiを一度にフリーズしようとすると必ずCubaseごと落ちるので、フリーズするなら1インスタンスずつ。フリーズした後にセーブしてCubaseを閉じ、プロジェクトを再度開いて次のインスタンスをフリーズ…という手順で進めないとうまくいかず…。
というわけでCubaseを5にアップグレードして、Win7 64bit、RAM 12GB、CPUはi7あたりにレベルアップさせないとフルオーケストラはフラストレーションが溜まるばかり(^^;)。
ま、でもある程度人様に聴かせても大丈夫(?)な音源ができたから良かったよかった。
ちなみに制作環境アップグレードは全部で大体12万くらいはしそう…金が飛ぶorz。
コメント
投稿者:みゅん@2010年10月12日 16:20
おぉ~、こんなんできるんだねぇ、なんか自分のようなドしろーと
には、凄いなぁと思う世界だなぁ。でも、しろーとでも、制作環境
アップグレードで12万ぐらい飛ぶのは何となく分かる気がします~。
(^_^;)
投稿者:りょ@管理人@2010年10月13日 19:52
こんなんできるんです。ホント最近のソフトシンセときたらもぉ(^^;)。
しかも廉価版でこれだから上には上があると思うとホント怖ろしい今日この頃w。でも上に行こうとするとイヤでも制作環境アップグレードしないとならん(--;)。
世の中良くできています。
投稿者:U@2010年11月27日 17:09
お久しぶりです。
大学時代に打込制作などでお世話になりました、Uです。
でわかるかなぁ…
オーケストラ音源導入検討中で情報探してたら偶然ヒット。
廉価版しか手がでないけど、十分すぎる音ですね。
でも先にPCスペックアップかな…
投稿者:りょ@管理人@2010年12月06日 10:52
>U
放置プレイしてしまって申し訳ない。
最近引っ越したのとPCが派手に壊れてくれたダブルパンチで暫くマトモにネットが使えない状態でした…。
Uで大体見当が付くというのはイニシャルがUな人が限られてるからかな?w
オケ音源検索でここが引っかかったのも面白いね。参考になったなら何より。耳が肥えてくると廉価版じゃ物足りなくなるのかもしれないけど、オレも今は廉価版で十分♪
ソフト音源でフルオケ組むとホンッットにリソース食うからハイスペックじゃないと挙動が不安定だよ(^^;)。大事な場面でフリーズしてくれてデータ飛んだときは泣きたくなったw。
投稿者:NoName@2014年08月21日 17:52
今日初めてこちらのブログを見つけました。
自分も音楽制作を(一応)仕事にしている者です。。
もう更新はされないのでしょうか?